英語学習の本当の魅力は語彙の凄まじさにあり

一説には、英語という言語の特徴は、語彙の豊富さにある、とのことです。

名詞・形容詞・動詞、品詞はいろいろありますが、とにかく、使用可能な単語が多い、ということ。

日本語にも、「一生使わないようなマニアックな難読漢字」のようなものがありますが(それゆえ、漢字検定やら、難読漢字クイズやらが成立するわけですが)

英語においても、ネイティブスピーカーであっても「なんだこれは?」と驚くようなマニアックな単語なるものが多種あり、しかし、辞書にはちゃんと出ている、という感じです。

実は、この「語彙の豊富さ」というもの、私自身の英語学習経験上でも強く感じてきたことであり、

最近は、この「語彙の豊富さ」を自分の精神の中に取り入れることこそが、英語学習の最大の効用ではないか、と思うようになってきました。

つまり、他者とのコミュニケーションだけではなく、

自分の頭の中で、何か物事を考える際に、英語の語彙を使用できるようになること、これこそが最大の魅力ではないかと。

日本語でものを考えるときに、たとえば「人間の権利」などという言葉を使って考えるより、human rightsという言葉を借用して考えたほうが、思考がスムーズにつながる。

これは、英語というものの語彙が、数の多さだけではなく、少なくとも近代以降、世界中で広く使われてきたために、法律や経済や社会、あるいはビジネスやマネジメントのことを考える上での語彙が、圧倒的に「こなれている」。これと比較すると、日本語の「権利」とか「市民」とか「公共性」とかいった単語は、なんだかんだ言っても、明治維新以降に作った「造語」という感じがして、どうにも、歴史が浅い。英語に出てくる単語ほど、広い地域で、長い歴史をかけて、たくさんの人によって錬鉄されてきた迫力がない。

日本語には、もちろん、日本語の魅力があり、良さがありますが、

語彙の凄まじさ、という点では、これはもう英語にかなう言語はないのではなかろうか、と最近、思う次第なのでした。

歴史の古さや、使用者の広さということでは、中国語とフランス語も、もしかしたら、英語に対抗できるだけのものを持っているのかもしれませんが、残念ながら私がそれらにあまり詳しくないので、比較はできません。専門家の意見などをどこかで見つけたら、ぜひ、参考にしたいところですが、

少なくとも現在においては、語彙の豊富さという面での、英語の圧倒的優位は崩れそうにありませんし、

ひょっとしたらこれを超える言語は(自然言語としては)もう出てこないかもしれない、と、思うのでした。

トワイライトゾーンで英語を学ぼう!第3回 : TO SERVE MAN

エピソードデータ

タイトル:TO SERVE MAN
日本語版(ミステリーゾーン)邦題:人類に供す
エピソード番号:#89 (第3シーズン)
放送日:March 2, 1962
脚本:Rod Serling
私のお気に入り度:ベスト3

あらすじ

地球上の、ありふれた、ある一日のこと。

いつもどおり、人々は働き、買い物をし、つまらないことに悩み、つまらないことに笑い、各国の政治家たちは醜い紛争や対立に明け暮れていた。そんな、ありふれた、ある一日のこと。

ニューアークに、南フランスに、リオデジャネイロ郊外に、その他、地球の各地に、UFOが着陸したという連絡が入る。降りてきたのは、惑星「カナミット」からやってきたと自己紹介する、身長2メートル半ほどの長身の宇宙人たち。彼らは、地球が環境汚染や貧困、戦争の危機にさらされているのを見て、ぜひ、高度な文明を供することで助けになりたい、と申し出る。

国連本部を訪問した、カナミット側の代表大使は、こう宣言する。
「地球を、ぜひ、飢餓や戦争から救ってあげたい、そのような『人類へのサービス(提供)』が我らの喜びにもなるからです」

最初は疑っていた地球の政治家たちも、カナミット人たちの提供するテクノロジーが、確かに、貧困や飢餓の解決につながる技術であることを知り、すっかり信用するようになる。やがて地球からは戦争も国家対立もなくなり、地球人とカナミット人の相互交流もどんどん深まる。わずか数年で、地球人の間では、惑星カナミットを休暇に訪問することがブームとなっていた。

だが、いっぽうで、アメリカ政府の密命を受けた暗号解読チームが、カナミット人の大使が常に手に持っている謎めいたパンフレットを入手し、その解読という難題に挑んでいた。

暗号解読チームによれば、どうにかパンフレットのタイトルの解読にはまず成功。その資料名の意味は『人類へのサービス(TO SERVE MAN)』とのこと。ふむ、タイトルを見る限りは、どうやら、彼らの言っていることと、このパンフレットとには矛盾はなさそうだが、、、。

評価

トワイライトゾーン初心者の方にも、安心して勧められる、シリーズ随一の傑作です。ブラックなテイストといい、どこか脱力したユーモア感覚といい(この牧歌的なユーモア感覚が、強烈なオチの際にはジワジワ効いてくるわけですが)、本シリーズの特徴がぜんぶ出ていて、「これぞトワイライトゾーン!」と叫びたくなる。星新一の作品のような、「辛辣なブラックユーモア」を得意とするショートショートの感覚に似ている。よく考えたな、という愉快なオチ!だが、ものすごく、残酷で、救いがなく、暗いオチ!

作中の気になる英語表現

本作品のポイントとなるのは、タイトルに出てくる、SERVEという動詞そのもの。コンピューターの世界にも、「サーバー」なんて言葉があるとおり、「サービスを提供する」とか「奉仕する」という意味の他動詞。本作品に登場するカナミット人たちのキーワードが、この、『人類にサービスすることが、そのまま我々の喜びになるのです」という、一聴したかぎりではとても博愛的な思想。彼らは嘘をついているのか、それとも真実、「人類にサービス」するために来たのか。そこが本作の鍵になるのですが、

結論としては、カナミット人は嘘をついていなかった。ただ、「あー!そこにサービスしに地球へ来たのね」と笑ってしまうオチが用意されている。この転回ぶりが実に巧い。

これ以上を喋るとネタバレになってしまいますね。ネタバレを承知で、本作品の英語表現、「動詞SERVEを使ったどんでん返し」のことを知りたい、という方のために、別途、ページを用意しておりますので、そちらお待ちを。

ただ言えることとしては、この作品、英語の動詞SERVEを使った、一種のダジャレというか言葉遊びが面白さとなっているので、日本語訳はきわめて難しい、ということ。ところが、本シリーズの日本放送時、『ミステリーゾーン』の訳者はなかなか巧みで、この作品のタイトルTO SERVE MANを「人類に供す」と訳した。確かに、これなら、オチのダジャレが英語そのままで使えますね。考えたな!

ちなみに私もがんばってみて、本書のタイトルを、ちゃんと本作のオチの言葉遊びにもつながるような日本語に、訳してみました。『地球人への無償サービス』などというのはどうでしょう? あー、でも、ここまでやってしまうと、カンのいい人はオチの展開にピンときてしまうかな、、、?

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『トワイライトゾーン/超次元の体験』でも英語を学ぼう

本ブログにて着々とアップロードを続けている、「トワイライトゾーンで英語を学ぼう」のシリーズですが、今回は少し趣向を変えて、1983年に公開された、劇場版のトワイライトゾーン、『超次元の体験』について触れてみましょう。

もっとも、「触れてみましょう」などという、距離を置いた言い方になってしまっている通り、

私は、1960年代の、オリジナル版の『トワイライトゾーン』のファンではありますが、その後制作された複数の「リメイク版」「劇場版」の類にはあまり高い評価を与えられずにおります。それなりに面白いこともあるのですが、やはり、オリジナル版のモノクロのテレビシリーズ版の輝きは、後発の作品には、あまり感じられない。

この「劇場版」にも同じことが言えます。不思議なことに、この「劇場版」は4話のオムニバス構成で、そのうちの3つは、オリジナル版に含まれていたエピソードのリメイク。同じエピソードを最新のSFXでリメイクしたのだから、面白くなるかと思いきや、

はっきり言うと、普通のホラー映画になっちゃった。

オリジナル版と何が違うのかというと、本当に些細な要素の組み合わせの違いと思うのですが、大きなところで、問題点が二つ。何といってもオリジナル版は、制作者のロッド・サーリングが毎回ナレーターとして顔出しで登場するなど、「作家性」にあふれていた。気概のあるテレビマンたちが集まって、「テレビという(当時としては)新しいメディアで、何か一発当ててやろう!」という気合がビシビシ感じられた。テレビドラマというものが「最先端の表現の冒険」であった時代の作品であるだけに、俳優の演技や特撮よりも、作り手の(特に脚本家の)意気込みに感情移入してしまい、「時代は違うが、僕も何か、クリエイティブなことを生涯の間でやってみたいものだ!」という、やる気がグンと出る。それが、オリジナル版の後光になっているのです。もうひとつは、これはもう決定的な話になってしまうのですが、「トワイライトゾーンの魅力の鍵は、1960年代のレトロなデザインや特撮にこそ、ある!」ということ。「ヒュワヒュワヒュワ」という謎めいた電子音と一緒に、紐でぶらさげられていることが明白なチープなUFOの大群が飛んでくる、とか、そういったレトロ映像技術こそが、逆説的にも、悪夢のような曖昧な世界を演出している。その観点でいうと、トワイライトゾーンを最新のSFXでハデにリメイクすること自体、あんまり意味はない、ということになってしまいますが、、!

ただ、この劇場版にも、いいところが、あります。

本編が始まる前の、オープニングの、10分程度の、ショートムービーです。二人の男性が、アメリカの田舎の夜道を車でドライブしており(たぶん片方はヒッチハイカーなのでしょう)、退屈にかまけて、「昔のテレビドラマの主題歌でクイズをやろうぜ」と相成ります。いくつかのアメリカの古いテレビドラマに関するクイズを出し合った後で、「トワイライトゾーンは面白かったなぁ。怖かったなぁ」という話になり、すると男の片方が、「そうだ。怖い話をやろうか」という雰囲気になって、そして、、、小学生の時の私を震え上がらせたトラウマシーンに突入するのです!このオープニングは忘れがたい。失礼ながら、120分ほどあるはずのこの映画の中で一番面白いところなんじゃないかwとまで思ってしまいます。

どう、トラウマなのか?

これはもう、動画配信なりレンタルDVDなりで皆さんで確認していただくとして(一番怖いシーンだけをピックアップした動画もYOUTUBEでわりと見つかります。心臓には悪いです)。

このブログの趣旨に沿って。その「いちばん怖いオープニングのショートストーリー」から、いくつか英語表現を拾ってみましょう。

“l think your tape got eaten.”「カセットテープが絡まっちゃったみたいだぜ」

ドライブ中に音楽を聴いていたら、カセットテープがデッキに絡まって壊れてしまい、音楽が中断してがっかりなシーン。got eaten,「デッキにテープが食われた」と言っています。カセットテープ「あるある」な話ですが、今の若い人にはなんのことやらさっぱり、かもしれませんね。。。

“Hey, you like trivia?” 「なあ、トリビアクイズをやらないか?」
“Yeah.”「いいね」
“Okay, wanna play TV theme songs?”「よし、じゃあTVドラマのイントロクイズでいくぞ」

デッキが壊れてやることを失った二人組は、クイズを出し合って暇つぶしをすることにしました。英語でもこういうクイズゲームは「トリビア」というのが面白い。で、ついにそれにも飽きてきたとき、助手席の男が言います。

“You wanna see something really scary?”
「なあ、すごく怖いものを見てみたくないか?」

唐突にそんなことを言い始めた助手席の男が、次に何をしたかというと、、、あとは本編の映像でぜひ、ご確認ください!

ある絵本の主人公が別の絵本の主人公にミートボールをプレゼントした事象の話

僕の娘が、二冊の絵本を読んでいたら、
片方の絵本の主人公の、女の子が、
もういっぽうの絵本の主人公の、男の子に、
お弁当のミートボールをプレゼントした。

絵本の登場人物が、フォークでお弁当の中のミートボールを持ち上げて、
隣の絵本の登場人物の、お弁当の中に、「これ、あげる!」と、
文字通りに「ページをまたいで」ミートボールを置いたのだ。

僕も驚いたし、
娘も驚いた。
そして父子とも、おおいに、その不思議な現象に喜んだ。

それは、つまり、こういうことだ。

絵本作家、スギヤマ カナヨの作品、
ぼくのおべんとう」の中で、
主人公の男の子が、同じ幼稚園(あるいは小学校?)の女の子から、
ミートボールをもらうシーンがある。

ところが、同時出版された、
同じ作家による作品、「わたしのおべんとう」の中では、
主人公の女の子が、同じ幼稚園(あるいは小学校?)の男の子に、
ミートボールをあげるシーンがある。

一見すると、「男の子用」「女の子用」として描き分けられた別作品のようでいて、
この二冊の絵本は、実は、作中世界どうしがシンクロしていたことがわかる。
双方の絵本を買いそろえた一家だけが、はじめて、気づくことのできる、オシャレな仕掛けだ。

二つの絵本の、該当のページを並べて開いてみると、
まさに、「絵本をまたいでミートボールが移動する」不思議なシーンが完成するのだ。

僕も娘も、そんな仕掛けが隠されていることを知らずに二冊の絵本を読んでいて、
不意打ちでこのページに出会い、おおいに、感動したところだ。

「すごいね! 絵本から別の絵本に、物が動いたね! こんなことが、できるんだね!」と言うと、
娘も、それ以降、この絵本については、かならず、二冊並べて読むようになり、
ミートボールの「移動」のシーンを楽しみに、ページをめくるようになった。

仕掛け自体は、シンプルだが、僕はこういう「メタな仕掛け」の類が大好きだし、
それを二歳の娘が理解して面白がっているというのも、それはそれで、小さい子供の感受性というものの豊かに感心してしまう。

もう少しGoogle Trendsで遊んでみる

昨日の記事では後半にStarWarsの話に脱線してしまったわけだけれども、
実は、あの後ももう少し、Google Trendsで遊んでいた。
StarWarsの中の、僕のお気に入りキャラ、アクバー提督の検索数が
もう少し、上がる瞬間がないか、しつこく、やってみていた。

GoogleTrendsでの遊び方の紹介もかねて、やったことのキャプチャを残しておく。

【1】Google Trendsに入る
【2】地域を「日本」に設定する
【3】検索キーワードに、自分の興味のあるキーワードを入れてみる。今回はスターウォーズのキャラクター名を入れていく
【4】[+比較]を押すと、最大で5つまでのキーワードを比較できる。というわけで、スターウォーズのキャラクターを5名、並べてみる
※ 目的は、アクバー提督というニッチなキャラクターが、どこまで「ルーク」とか「ハン・ソロ」とかいったメジャーどころの名前に、検索トレンドで対抗できているかの調査となる。

青がルーク、赤がハン・ソロ、黄色がレイア姫、緑がカイロ・レン。そして紫色が、ターゲットの、アクバー提督である。
適当に並べた5名だが、すでに提督の完敗は明白。
『最後のジェダイ』に登場していないハン・ソロと、やっと互角である。
アクバー提督、『最後のジェダイ』にちゃんと登場したにも関わらず、、、。

それにしても、ふと気が付いた。
劇場公開中よりも、最近の、2018年4月に、カイロ・レンが爆発しているのは何だろう??

これは、色々調べてみて、なんとなく、わかってきた。
この時期にモンストとスターウォーズのコラボ企画があったらしい。
その流れの中で、「カイロ・レンって誰?」と検索した
「モンストは知っているがスターウォーズは知らない」層の動きがあったのではないかな、と推測する。

ためしに、黄色を差し替えて「ダース・ベイダー」にしてみたら、こちらも4月に大爆発。
悪役二人が、日本においては、むしろ2018年4月に検索を集めていたようだ。やはりモンストの影響が強いのかな。
それも、ダース・ベイダーの黄色いグラフが、カイロ・レンの緑色のグラフを完全に飲み込む勢いだ。
ダース・ベイダーというキャラは、世代を超えて人気が強いね、、、。

ただ、これだと、アクバー提督の紫色のグラフが、ますます、壊滅的である。
さすがに、『最後のジェダイ』に登場していないニッチなキャラを並べたら、
少しは健闘できるかと、やってみる。

ランド、ジャバ、ボバフェットと、
ここまでニッチなキャラを集めて、ようやく、強くなった。。。
さすがにこの5キャラの中では、アクバー提督は健闘して、ハン・ソロと互角である。
最近になってハン・ソロの検索トレンドがハネ上がってきているのは、外伝が公開予定だからでしょう。

ちなみに、地域をアメリカ合衆国に変えて、
最初のキャプチャと同じ五名を入れてみる。
ルークは青、ハン・ソロが赤、カイロ・レンが黄色でレイア姫が緑(日本での調査の時と、色の順番を間違えちゃった、、)、そしてアクバー提督が紫である。
今度は、当然、モンストの影響はないので、
『最後のジェダイ』劇場公開中の、純粋なトレンドランキング勝負となった。
面白いのは、カイロ・レンが普通に強くて、レイア姫が日本に比べて弱くなっちゃったこと。
ただしこれは、レイア姫にはPrincess LeiaとかLeia Organaとか、書き方が複数あるので、
表記ゆれの影響かもしれない。

それでは、スペイン語圏では、キャラのランキングはどうなるか、とか、
インドやエジプトでは好みに違いが出てくるか、とか、いろいろやってみたいことも思いつくが、
ますます、しょうもない遊びになってきたので、今夜はこの辺りにしておこう、、、。

MATH CURSE というタイトルの数学絵本を娘に読み聞かせてみた

ある一人の女の子が、ある月曜日に、
数学の先生に、「日常には数学が溢れているのよ」と言われたのを、
真に受けたせいなのか、なんなのか。

火曜日から、世界が違って見える。

昨日までは当たり前にできていたはずのことが、とても不思議なことに、見える。

たとえば「8時にスクールバスが迎えに来る前に、着替えて歯磨きをして着替えをする」ことが、
とても複雑な工程を組み立てているように思える。

「24個のおみやげのケーキを、
24人のクラスで分けようとしていたら、
先生も食べたいと言い出した」ということが、
世界を終わらせるほどの怪事件に見える。

とか、とか、とか。

とてもスナオな子供の目線が、日常生活の中の「摩訶不思議な数学」に気づいていく、
そんな経験を、お洒落なアートワークで魅せてくれる、
アメリカから取り寄せた洋書絵本。

面白がるかと思って、
二歳児の娘に読み聞かせてみたところ、
「宇宙人のところが怖い」と言い出した。

本書の途中に、「二進法でしかモノを数えられない宇宙人」やら
「三進法でしかモノを数えられない宇宙人」が出てくるところがあるのだが、
そのページのビジュアルが、怖い、というのだ。

それでいて、僕がお風呂から上がってくると、
娘が一人で、当の、その、宇宙人のページを神妙な顔をして読んでいる。

怖いもの見たさ、というやつなのか。
あるいは、「二進法しか知らない宇宙人」というものに、
子供なりに何か魅力を感じたということなのか。

こうしたアート絵本を通じて、心に何か、ひっかかった一ページの絵の印象が、
この娘が大きくなって数字やコンピュータを扱うようになったときに再燃して、
数学の世界へのよき導き手となってくれればよいのだけれど。などと、ふと、思う。

それにしても、、、

二進法を説明するのに、「手に指が一本ずつしかない宇宙人」を登場させて、
ビジュアル的に右脳から理解させようというのは、良い手かもしれない。

僕も将来、娘がもっと大きくなって、「ニシンホウってなあに?」と聞いてきたら、
「手に指が一本ずつしかない宇宙人」の物語を作って、教えてあげようか、などと、ふと、思う。

それを聞いて、概念を理解してくれれば、理系への道が開かれるし、
「その宇宙人の日常生活はどんなふうなのだろう?」と余計な空想を膨らませるなら、文系への道だ。

どちらに、行ってくれても、よい。
開かれた道を、興味を持って、進んでくれるならば!