アルゼンチンのホラー映画『テリファイド』に、どこか懐かしいJホラーの薫りを嗅ぎ取った話

スペイン語の勉強をしていると、たまに、こういう掘り出し物に出会えるから、嬉しくなります。やはり、外国語の勉強というものは、やっておくものですね。日本語でも英語でもない第二外国語・第三外国語をやる喜び—それはつまり、日本語圏でも英語圏でもない地域のサブカルチャーを漁色する楽しみにつながるわけです。それにしても、まさかまさか、アルゼンチンのB級ホラー映画なる領域で、懐かしいJホラーのテイストに出くわすとは、思ってもみなかった。


ブエノスアイレスの住宅街を突如襲う、怪事件の連続。排水口から聞こえる謎のうめき声とか、突然動き出す椅子だとか、壁の向こうから響いてくる「ドン、、、ドン、、、」という一定周期の謎めいた低音だとか。いわゆるポルターガイスト現象を扱ったオカルト系かと思わせておいて、からの、露骨なモンスターが「バーン!」とばかりに突然出てくるショック。いやもう、お化け屋敷のコワ楽しさ、そのままです。子供の死体のくだりだけ、あまりにグロテスクで、ワビサビを好む日本に生まれた人間の心情からすると、ちょっと、きつかった。

でも、これはもう、見れば見るほど「『リング』やら『呪怨』やらを徹底研究してくれたのでは?」と邪推するほど、どこか懐かしいJホラーのテイストが満載。最近、この手の、「音でビビらせる」「カメラの視界の外からの『バーン!』な写りこみでビビらせる」ギミックが日本映画では流行らなくなっていたので、その手の手法がアルゼンチンの若い監督に継承されていた、というのは、なんとも嬉しいかぎりなのでした。

私自身は、アルゼンチンのスペイン語のリスニング訓練をしたくて、字幕なしで鑑賞チャレンジした映画。みなさん、かなりの早口で、スペイン語のリスニングにはなかなか苦戦しましたが、セリフを半分くらい理解できなくても、ストーリーを楽しむ上では、特に支障のなかった(!)映画体験となりました。

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