トワイライトゾーンで英語を学ぼう!第76回 : The Man in the Bottle

エピソードデータ

なんでも願いを叶えてくれる(と言いつつ、いちいちひねくれた形で願い事を解釈する)妖精が出てくる、まぁ、よくあるパターン。ですが、みっつ目の願い事の曲解ぶりには笑ってしまいます

タイトル:The Man in the Bottle
日本放映時タイトル:家宝の瓶
エピソード番号:#36 (第2シーズン)
放送日:October 7, 1960
脚本: Rod Serling
私のお気に入り度:ベスト76

あらすじ

ロンドン(と思われる街)で古物商を営むキャッスル夫妻。その純朴な人柄で近所から愛されてはいたものの、人が良すぎて、変な古物ばかりを持ち込まれ、商売のほうはさっぱり。それどころか、電気やガスの料金支払いも滞納が続いている始末。そんな時、貧しい老婦人が持ち込んできた「家宝の瓶」を開けてみると、中から不思議な風貌の男が現れ、「なんでも四つまで、願い事をかなえてあげましょう」と申し出てくる。喜んだ夫妻は、知恵をしぼって、願い事をしていくのだが、この妖精、どうもいちいち、願い事を変なふうに解釈する癖があるらしく。。。

評価

残念ながら、まぁ、ありがちなストーリー。つまり、「なんでも願いを叶えてくれると言い張る奴に、ろくな奴はいない。結局、最後の願いは『もとの平凡な生活に戻してください』になっちゃった」パターン。ドラえもんを含め、このパターンのエピソードは日本のドラマや漫画でもさんざん使われているので、正直、あまり珍しくもない。ただ、三番目の願い事、「権力が欲しい」に対する妖精の対応には、ちょっと笑ってしまいました。「そうきたか!」と。

作中の気になる英語表現

しつこく「ありがち」と言ってしまった手前、「なんでも願い事を叶えてくれる妖精さんにもし遭遇したら、英語でどう願い事を言えばいいのか」のパターンを、練習しておきましょう。

まず大前提として、「願い事」を口にするときの動詞は、I wish です。I hope と混同しないように注意しましょう。微妙なニュアンスの違いですが、I wishは「願い事(荒唐無稽な絵空事を含めて)」系で、I hopeは「現実的な条件」系です。I wish なら「絵空事とわかっていますが(無茶な願いなのですが)、そうならいいなと夢見ています」。I hopeなら、「現実的にそうなるだろうと信じています」。という感じ。

早い話が、たとえば受験生の友人を励ますつもりで、「I wish you pass the exam」と言ってしまうと、「あなたが試験に受かることを祈っていますよ、まぁ、現実には無理でしょうけどね!」とイヤミを言っていることになっちゃいます。そういうときはhopeのほうを使いましょう。

本エピソードの妖精のように、「荒唐無稽な願いでも、なんでもかなえてくれる」妖精を目の前にしたら、文頭にはI wishが似合います。このあたりは、かのウェス・クレイブン先生(『エルム街の悪夢』を生み出した偉大な映画監督!)が製作総指揮をした、『ウィッシュマスター』シリーズを見ると、たくさんの(しょうもない)願い事の英文サンプル(と、それに対する悪意ある曲解の実例集w)が見られます。

このエピソードで面白いのは、妖精(ジン)がどうも正直に願い事を叶えてくれないらしいと察した主人公が、練りに練って、慎重に言葉を選んでお願いをする、三つ目の願い。

I want to be the head of a foreign country who can’t be voted out of office, but it must be a contemporary country.
(私をどこか外国の指導者にしてくれ、おっと、選挙によってクビにされることのないような、完璧な独裁者だぞ。あ、それと、古代とか中世とかじゃなくて、現代の国ね!)

ここまで細かい条件を付けた主人公。この願い事に対して妖精が仕掛けたのは、、、なんとなく、ぴんとくるかもしれませんが、以下、数行の空白行をあけて、ネタバレしますね。











はい、ネタバレです。
上記の願い事をしたせいで、主人公はアドルフ・ヒトラーにされちゃいます(笑)。確かに古代や中世でもないし、選挙でクビにされることもない独裁者ですね。なるほど、このオチに持ち込むために、主人公の設定がイギリス人だったのか!?とまで勘ぐってしまう、なかなかスパイスのきいた名編なのでした。

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