英語に興味のある方には全員にオススメしたい、めちゃくちゃ面白い一冊:安西徹雄さんの『英語の発想』

このブログのあちこちでも言っている通り、やればやるほど、英語というものは難しい。特に、日本語⇔英語の翻訳をめぐる世界は本当に奥深いですね。

ですが、日本語⇔英語の翻訳に興味を持つ方には、ぜひ、一度は読んでほしいほど、「目からウロコ」「始終、納得づく」の名著に出会いましたので、本日はこれをオススメしたいと思います。

何がすごいのか、といえば、出てくる検証・話題のひとつひとつが、「言われてみれば納得!」な論点ばかり。学校英語以降、ウン十年にわたって「もやもや」していたいくつかの問題が、本書を読んだだけで一晩で解決したのです!私の場合、ですが、これはぜひ、人にも、オススメしたい。

どんな話題について触れられているかというと、

・「もの」とみるか「こと」とみるか
・行動論理と情況論理
・客観話法か共感話法か
・受動態と受身

こうした目次立ての中で、「英語は名詞中心だが、日本語は動詞中心で作られている」「英語の時制は、あくまでも現在を基準にそれぞれの時間関係を厳密にしていくか、日本語の時制は対象への共感によってコロコロ基準を変えていく」「何かが原因となって結果が起こることを強調する英語に対して、日本語では、情況が出来事が自然に発生した、という論理を採用したがる」などといった興味深い指摘が続々出てくる。とても面白い本です!

さっそく、私にとって役に立った論点をひとつ挙げましょう。日本語を英訳するとき、「無生物主語+他動詞+目的語(人間)」という構文を多用するように心がけるだけで、いっきに、書く英文が英語らしくひきしまる、というもの。たとえをあげれば、「彼は禿げだったので、人前に出るに引け目を感じていた」というのではなく、「禿げ頭が、彼に人前に出ることへの引け目を感じさせていた」と発想すると、英語らしい文が作れる、というのです(この例の場合は、baldness(禿げていること)を主語に英文を作るわけですね)。

実際、これを心掛けるようになっただけで、私の英文がいっきに、「それらしい」ものにレベルアップしました。これはもう、名著として、ぜひ、オススメしたい次第です!

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