映画『リバイアサン』で英語を学ぼう!

『物体X』になりたくてなれなかった深海モンスター(!)が登場。日曜洋画劇場を観て育った世代には間違いなく伝わるはずのB級テイストのフルコースディナー!

いかにも「怖いだろー?」と言いたげなシンセサイザー音が「ミヨヨヨン」「ジャカジャーン」と鳴り響くオープニングクレジットから、もう、たまりません。80年代ホラーですね!

物語が始まれば、ロボコップに出ていた人とか、ランボー2に出ていた人とか、ゴーストバスターズに出ていた人とか、80年代ハリウッド映画に通じている人なら懐かしい顔ぶれが続々と出てくる。B級映画通なら、「だいたい、この人が最初に死んで、二番目がこの人で、この人とこの人は生き残るのかな」と予想がつく。だいたい、その予想も当たる。

・・・などと書くと、なんだかバカにしているようですが、とんでもない!

私はこの『リバイアサン』というホラー映画を、とても高く買っているのです。

深海基地、という密閉された空間で、どう考えても『遊星からの物体X』に感化されたとしか思えない「変幻自在グチョグチョピクピク」なモンスター(日本の漫画でいえば『寄生獣』みたいなやつ)が、一人また一人とクルーを襲っていく。と、ありがちなホラー映画なのですが。

本作、日曜洋画劇場で放映された際、小学生だった私をかなりビビらせてくれた、少なくとも私の記憶の中では忘れがたい逸品なのです。タイトルロゴを見ただけで子供時代の恐怖心が蘇る! これぞプルースト感覚とでもいいますか、いやそれは言い過ぎか。

何がそんなに怖いのか。

このモンスターの、設定が、です。

このモンスターの「設定」は、、、残念ながら表現力が追い付いていないところがあるので、「設定だけ」は、というべきかもですが、、、他のホラー映画のモンスターたちが超えられないはずの限界を、かるく、突破している。

それは、こういうことです。どんなホラー映画でも、けっきょくのところ、「死が怖い」という限界は超えられない。チェーンソーでぶった切られようが、オノで頭を勝ち割られようが、「痛そう」とか「苦しそう」とかいう違いはあれど、いったん殺されたキャラクターはそれで退場。「死人」として扱われます。死んだら、仏様です。そりゃ当然ですよね。

ですが、本作品のモンスターに襲われた場合は、死ねばおしまい、というわけではない。殺されたあとのほうが、恐ろしい。

詳細な説明が映画の中でなされているわけではないのですが、いろんな状況から判断するに、この映画に登場するモンスターは、どうやら、殺した相手を吸収してしまうようなのです。吸収ってなんのことか? ドラゴンボールでいう魔人ブウの吸収を思い起こしてくれてよいのですが、殺された人間が遺伝子レベルでモンスターと融合してしまう。グチョグチョネバネバした怪物の体の一部に自分がなってしまう。早い話が、殺された後に、自分の頭部だけがモンスターの体から生えていて「苦しいよお」な表情を浮かべて悶々としている。これはイヤだ。しかもどうやら、モンスターに殺されるのが嫌だから自殺した人も、取り込まれた後は、けっきょく、モンスターの一部として生かされてしまっているらしい。これは反則技!

殺される恐怖を超越して、「バケモノのカラダの一部になって生き続ける恐怖」を演出した、とんでもない設定のモンスター。このアイデアは秀逸であり、小学生時代の私は震え上がるほど怖く、それゆえに夢中になって本作を(日曜洋画劇場で)徹底鑑賞してしまったのですが、その設定を活かしきれていない脚本や演出がなんとも残念(決して脚本や演出が下手なわけじゃないですよ。しかし、なんというか、やはり、、、すべてが、B級テイストなのです)。

でも、あえて、オススメしてしまいましょう。面白いのですよ、これは!怖いのですよ、これは!

主人公たちの所属する会社が悪徳企業だったり、鬼上司の狂った判断が事態をますます深刻化させていく引き金になったり、ウォークマンを聴いていたために後ろから忍び寄る影に気づかないタンクトップ美女というお決まり事があったり、とか、そんな何から何までの80年代のB級テイストには、なつかしさに涙が出てくる、、、はず、です。

本作の気になる英語表現

この作品を英語で鑑賞することで是非、学んでほしいのが、遺伝子変異系のモンスターに襲われた時に便利な表現。いざというときのため、以下の単語は、特に、是非、覚えておきましょう。

Genetic alteration

深海基地に滞在しているとき、ドクターが、深刻な顔をして、あなたにこう言ってきたとします。「なあ、、、信じてもらえないかもしれないが、、、あの死体を調べたんだが、見たこともない遺伝子構造を見つけたんだ。きっと、、、genetic alterationに違いない」

そこで、「genetic alterationって何?」と聞き返していたら、あなたはたぶん「次に殺されるウザイ東洋人キャラクター扱い確定」ですよね。そうならないための英語力です!この例にかぎらず、ホラー映画の世界に紛れ込んだら、間違っても「モンスターの能力を説明するきっかけを与えるアホの子属性」の役回りを取ってはいけません。次の犠牲者フラグが経ちます。

genetic alteration=遺伝子変異。

「これはgenetic alterationに違いない!」と叫べる知性派ポジションをさっさと取ってしまえば、あなたの生き残り率は多少は上がるでしょう。少なくとも、最後から二番目に殺されるくらいの役回り、クライマックスにモンスターに一矢報いる程度の見せ場があるキャラクターには、なれるでしょう。

その他、面白かった表現が、こちら。

Don’t fuck with Mother Nature!

「母なる自然を✖︎✖︎✖︎するな!」な毒舌。このセリフはどう使うのか? もちろん、遺伝子変異を起こすバケモノを生み出した科学者や悪徳企業に対して毒づく時に使うのです。まさにこの手の映画で使いたい英語表現筆頭ではないでしょうか? F✖︎✖︎✖︎ワードに、マザー、がかかっているという、ちょいとした駄洒落にもなっておりまする。

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