小川直樹さんの『イギリス英語発音教本』は、イギリス英語以外の言葉の発音をよくしたい人にもめちゃくちゃ便利なトレーニング本だった話

このブログで何度も表明している通り、私は、外国語の本をたくさん読みたいから外国語を熱心に勉強しているのであって、スピーキングについては、露骨に、捨てております。読み書きができれば、喋りのほうは、別に、いい。特に「発音」なんて気にしない。話せなくったって、通じなくたって、別に恥ずかしくない。

・・・と、見栄を切れれば恰好がいいのですが。。。

はい、言いすぎました。喋りのスキルを捨てているのは、時間がないからと、やってもやっても報われない苦役のようなところがあるからで。。。もし、発音がきれいになるメソッドがあるなら、それはもう、私だって、きれいにしたい。

そう思っていたら、とても便利な本を見つけました。

小川直樹『イギリス英語発音教本』

なにげなく手に取った本だったのですが、めちゃくちゃ便利な本でした。何が便利って、本書の前半を使って懇切丁寧に述べられている、母音の発音のマスター方法が、おそろしく、わかりやすい!

外国語を必死でやったことがある人なら、悩まされた経験があるはずの、母音四角形。「けっきょく、ɑ,a,ɐの音の違いって、なんなんだよ? 四角形に描かれたって、微妙な違いすぎてわかんねーよ!」と、誰もが(たぶん)激怒した記憶があろう、あれ、ですが。

英語のみならず、他の言語をやる時も、どうしても、出てくる、この四角形について、本書では恐ろしく明快な「おぼえかた」が紹介されておりました。ざっと要約すると、

【1】四角形の中の、左上の「i:」、右上の「u:」、右下の「ɑ:」の、三か所の音を、先に徹底的に練習する。この三つは、それぞれ、「日本語のイ・ウ・アよりも、おおげさに思い切り口の形を作って出す、[イー][ウー][アー]と、覚えられる。これをたとえば、”I bought these boots at the market.”のような「i:」「u:」「ɑ:」音すべてが入っている文を暗誦することで覚えていく

【2】「i:」「u:」「ɑ:」の音に慣れたら、「i:」の口の形からしだいに「ɑ:」の口の形へとゆっくり推移していく練習をする。同じように、「ɑ:」の口から「u:」の口へ推移する動きも、ゆっくり、やってみる。

「イー⇒アー⇒ウー」と、口の動きを変えていく途中で、スナップショットのように合間合間で口の形を停めていくと、見事に、上記の10母音分の音が得られる!あとの母音ɪ,ʊ,ʌ,ɘは、ここで手に入れた10母音の、「口の形をあまり変えない脱力系シリーズ」と考えれば、わかりやすいはずだ。

と、まぁ、このような議論なのですが、単純ながら、私には効果絶大な練習となりました。なんのかんのといっても、日本人にとって、英語の母音の多さは人生の最後までネックになるところのはず。本書に掲載されているような方法で、英語を、「母音の完全制覇」からアプローチしていく、なんてのも、とても面白い試みではないかなと思いますが、いかがでしょう?

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