トワイライトゾーンで英語を学ぼう!第16回 : TIME ENOUGH AT LAST

トワイライトゾーンを代表する超有名作!ではありますが個人的には言いたいことが・・・

エピソードデータ

タイトル:TIME ENOUGH AT LAST
日本語版(ミステリーゾーン)邦題:廃墟
エピソード番号:#8 (第1シーズン)
放送日:November 20, 1959 
脚本:Rod Serling
私のお気に入り度:ベスト16

あらすじ

主人公は、しがない銀行員。趣味は読書ですが、言ってみれば「本の虫」。頭の中は小説や空想物語のことばかり。上司には目をつけられ、奥さんにはバカにされ。そんな毎日に本人もウンザリ。

なんとか、たっぷりと、一人きりの時間を持ちたい。思い切り、気のすむまで、図書館の蔵書を片端から読んで過ごしてみたい。

そんな、しょうもない彼の夢が、ある日、意外な形で実現します。大国どうしの核戦争が突発的に始まったのです。そして・・・

評価

あまりにも有名な作品!そのせいで、今日の視聴者にとっては、本作を先入見なしで見るのは至難の技でしょう。というのも、メディアのありとあらゆるところに、本作のネタバレの危険が潜んでいるからです。トワイライトゾーンのファンたちがネット上ですぐにこの作品のことを話題にするし。いろんなアニメや映画や小説でパロディや引用がなされているし。それどころか、本シリーズ「トワイライトゾーン」の1980年代の劇場版では、なんと登場人物の「昔、こんな番組があったな」というセリフの中で、本エピソードのネタバレが堂々とされてしまっている始末!

という次第なので、基本的にネタバレをしない方針の本ブログでも、このエピソードについてはネタバレ前提でいきます。嫌な人は、以下の「ネタバレここから」から「ネタバレこのまで」の間をスキップして読んでください。

ネタバレここから↓↓ ↓↓↓ 

核戦争で滅んだ世界に、主人公はたった一人、生き残ります。最初は絶望にかられるものの、ふと考え直せば、念願の「好きな本をいくらでも読めるたっぷりの時間が、ついに手に入った(TIME ENOUGH AT LAST!)のだ」と気を取り直す。そして数十年生きられるだけの缶詰をスーパーから失敬し、図書館から本をたっぷりと運び出して、読もうとしたその瞬間に、うっかり、眼鏡を落として壊してしまいます。本作の中で何度も伏線が張られていたとおり、主人公は極度の近眼のため、それで本を読めなくなってしまいます。「せっかくたっぷりの時間のが手に入ったのに・・・」と嘆く主人公。

はい、そうですね。現代っ子の多くが、このオチに、僕と同じ感想を抱くでしょう。「あきらめずに、眼鏡探せばいいじゃん!」とか、「図書館に行けば視覚障碍者用のルーペがあるのでは?」とか。

いや、僕もそう思いました。ですが、そういうことじゃないんですよね、トワイライトゾーンというものは。古典落語のようなもので、「こうオチをつけたか!」と脚本家の小粋なところにヤンヤと拍手を送ればよろしい。その視点で言えば、本作はいかにもロッド・サーリングらしいオチのつけ方になっており、これこそトワイライトゾーンの代表作だと言う人が多いのも当然でしょう!

↑↑↑↑↑ ネタバレここまで↑

・・・と、まあ中身は、そういうわけなのですが、そんなことをいっている僕も、このブログでのオススメ度を16位にまで下げてしまっている通り、実は本エピソードのことは、あまり好きになれない(!)。いかにブラックなテイストを持ち味とするトワイライトゾーンであっても、主人公には原則、運命には立ち向かってほしい、と思うところもあり。全体的に女々しく見えてしまう本作のウジウジ感は、あまり好みに合わないのでした。

ただ、ロッド・サーリングの持ち味が全部出ているという意味で、トワイライトゾーンを代表する作品であることは間違いないし、古典的価値があるのは間違いない。ただ、この作品だけを見て、「トワイライトゾーンってこんなものか」と思っている人がいたとしたら、それは勿体ないですぞ!

作中の気になる英語表現

私が本作のことをどうにも好きになれない理由には、他にもあります。本好きの主人公が、何かとみんなバカにされるシチュエーション自体にも、私としては、言いたいことがある。確かに本作の主人公はひどいダメ野郎ですが、読んでいる本のセンスはとってもいいじゃないですか!

私自身もボルヘスやらウンベルト・エーコやらに夢中になりながら育った変な子供だったので、本に囲まれて過ごすという世界に憧れを抱く主人公の気持ちだけは、とてもよくわかるぞ。その気持ちは弁護したい。

というわけで、今回は、「本好き」「本の虫」を巡る表現を拾ってみました。本作のナレーションで使われているのは、bookishという形容詞。シンプルですが、これがまさに、「本が好きな」人を示す英単語となっています。ただし、おとなしい表現で、これ自体は、あまり、面白くない。

面白いのは、このbookishの類義語を辞書で追って行ってから。

なんと、日本語と同じ、bookworm(本の虫)という言い方が、英語の辞書にも載っているじゃないですか!用法も日本語の感覚と同じで、頭でっかちで、近眼で、腕力も弱いヒョロヒョロ野郎なイメージです。

もう少しましな言い方はないかと探せば、bibliophileという言葉があります。ビブリオフィル、と呼びます。日本でも、映画ファンのことを気取って「シネフィル」なんていうことがありますが、同じラテン語語源の言い方。日本語で言えば、「本マニア」くらいの、ちょっと堅い言い方か。堅い分、ただのオタクではなくて、それなりの哲学があって書籍をコレクションしている人とか、豪華な希少本を大事にコレクションしている人とかいった、「プロ」の本好きのイメージがまといます。どうせ本好きならばこう呼ばれるくらいの達人になりたい。

凄く面白いなと思ったのが、Bibliobibuli。ビブリオビブリ、と読みます。これは凄い。語感からしてバカにしている感じも凄く出ているが、ラテン語発生をにおわせている分、なんだかおしゃれな感じもしなくもない、ちょっと面白い表現です。語感も気に入ったので僕も一発で覚えてしまった次第です。ところが調べてみると、なんと九州の小倉市には、まさに「ビブリオビブリ」という名前の飲食店が存在するそうです! どんなお店なのか、とても、気になる!

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