トワイライトゾーンで英語を学ぼう!第14回 : THE INVADERS

エピソードデータ

タイトル:THE INVADERS
エピソード番号:#51 (第2シーズン)
放送日:January 27, 1961
脚本:Richard Matheson
私のお気に入り度:ベスト14

あらすじ

広大な田舎の大視線の風景。その中にひとつ、ぽつねんと、一見の家が建っています。住んでいるのは中年の女性ただ一人。寂しいながらも、自然に囲まれた、静かで穏やかな暮らしのように見えます。ところがある夜、轟音と共に、彼女の棲む家に何かが落ちてきました。音のした二階へ上がってみると、そこには、宇宙から来たものと思われる、不思議な形の、模型のような小さな乗り物が。その中から、手のひらに載る程度の、小さな宇宙人たちが降りてきます。この小さな宇宙人たち、物陰に隠れてふいに刃物で襲ってきたりと、かなり知恵の回るクセモノ。静かな一人暮らしの一軒家は、たちまち、逃げ場のない孤独な戦場と化すのでした。それでも果敢に宇宙人たちに立ち向かうことを選んだ女性ですが、やがて意外な事実が明らかに。。。

評価

脚本を書いたのは、ファンタジー作家のリチャード・マシスン。「小さいがゆえに手ごわい怪物」という逆転の発想で、じわじわと主人公の女性を(そして視聴者の心理を)追い詰めてくる脚本の妙と、例によって、「特撮技術がチープ分、かえって悪夢そのままに見える」トワイライトゾーンならではの不気味な雰囲気がいい味を出しています。しかし本編の最大の見どころは、やはりラストのドンデン返しにあり、と言えるでしょう。

作中の気になる英語表現

類型的には、叙述トリック、というのでしょうか。「語られている物語の、語り口そのものが錯覚を起こさせるためのトリックだった」というオチなので、こういう作品の英語表現を拾って紹介するのは難しい。

なにせこのエピソード、どの場面を切り取っても、うっかり、ネタバレしてしまいそうになる(w)ので、

ここは少し趣向を変えて、物語の舞台となっている、広大な田舎の中の一軒家、という設定を言い表すのにぴったりな英語表現とは何か、を考えていきましょう。というのも、私、つい最近、ネイティブの英語話者を相手に、「お化けが出てきそうな人里離れた場所、というものを語る時に、ぴったりな言葉は何か?」という質問をネット掲示板にアップして、かなり盛り上がった議論をしてきたばかりだからです。

そこで出た結論としては、「人里離れた場所、と言いたいのなら、isolated でいいじゃないか」とか、「直入にspookyでいいじゃないか」とかいう、わりかし身も蓋もないところに落ち着いてしまったのですが。しかし、私の質問の本来の趣旨、「幽霊話にふさわしい、さびしい田舎の風景」を表すにはどうしたらよいのか、と考えていると、ふと思い出したのが、トワイライトゾーンの、この作品。オープニングのナレーションで、こんなふうに語っています。

This is one of the out-of-the-way places, the unvisited places, bleak, wasted, dying.

「よし、今後、僕が幽霊話を英語でやるときは、これをこのままパクろう!」と決意したくらい(!)、うまくハマッているオープニングナレーションと思います(ノンネイティブである私の感想であって、ネイティブの意見はまたいつか、収集してみたいと思っておりますが)。語り口として、ゴロがいいのも高評価。

ちなみに、アメリカの幽霊話(都市伝説系)では、こういう舞台設定はどんなふうに語られているのか、サンプルがほしいと思い、私の愛読書のひとつである”The Vanishing Hitchhiker”に収められている都市伝説のサンプルから、「書き出しの事例」を集めてみると、

They were driving along a country road…(彼らが田舎の道路をドライブしている途中、、、)

The house was rather isolated and so she asked a friend, Sharon, to go along with her.((用事があって出かける先の家は)比較的孤立した場所にある家だと聞いたので、彼女は心配になって、友達のシャロンに一緒に行ってくれるようお願いした)

後者の場合、シャロンは死ぬ予感がプンプンする登場ですけれどもね。

ここまで言っておいてなんですが、out-of-the-way place も、a country roadも、an isolated houseも、まさに英語であるがゆえに、ぱっと聞いた印象では「広大な荒野の中」という印象になってしまって、日本のジメジメ、鬱蒼とした、森に囲まれた田舎の一軒家を舞台にするならば、もっともっと説明調にしないと感じが出ないかも、などとも、思ったりしました。言われてみれば、ですが、小さな宇宙人が乗った宇宙船に突入される一軒家とか、いつまで走っても同じヒッチハイカーが先回りをしている広大な砂漠の中のハイウェイとか、トワイライトゾーンの怪談って狭い日本では成立しにくい設定のものが多いかもしれませんね。。。

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