トワイライトゾーンで英語を学ぼう!第6回 : AND WHEN THE SKY WAS OPENED

エピソードデータ

タイトル:AND WHEN THE SKY WAS OPENED
エピソード番号:#11 (第1シーズン)
放送日:December 11, 1959
脚本:Rod Serling
私のお気に入り度:ベスト6

あらすじ

アメリカ空軍による最新鋭の迎撃機、X-20。アメリカ軍初の、大気圏外航行が可能な軍用機です。そのテスト航行が行われましたが、試験自体は失敗、X-20は大気圏外航行を行なっている最中に、およそ二十四時間、レーダーから消え、その後、砂漠に墜落しているところを発見されます。テストパイロット2名は、無事に生還。軍は軽傷で帰還した彼らを英雄として歓迎します。だが、生還者のうちの一人が、どうにも、浮かない表情。やがて彼は、妙なことを言い始めます。「あのう、、、みんな、私たち2名が無事に帰ってきたと喜んでくれていますが、、、私の記憶だと、テスト航行の際にはもう一人、パイロットがいたはずなのです、、、。私たちは、確かに、三人で飛行していたはずなのですが、、、??」

評価

宇宙船の乗組員がいつの間にか一人増えている、というSFなら、『11人いる!』をすぐに思い出せるように、わりかし、ありがちですが。こちらは、なぜか一人減っている、というパターン。しかも、問題は、「もう一人いたはず」と主張するのはパイロット一名だけで、他の人間は、同情していたもう一名のパイロットまでも含め、「テスト飛行は最初からパイロット2名体制だったよ?」と怪訝そうに言い返してくる、ということ。いったいこの話、どういうオチをつけるつもりなのか、と思っていたら、少なくとも私の感想としては、トワイライトゾーン史上でも一二を争うほどの「イヤなオチ」が巡ってくる。It’s a good lifeのアンソニー少年になぶり殺されるのもイヤだが、このオチも、相当に、イヤだ!ただし、本国アメリカのファンサイトなどをみていても、本作は評価がかなり分かれている模様。「なにがなんだかわからんが、あのオチは怖い!」という派(本ブログ管理人もこの派に属する)と、「説明がなさすぎてスッキリしない!」という派。私なんぞは、「けっきょく原因不明だからこそ、この展開は怖い」と素直に受け止めたのですが、この反応は日本人ならではなのでしょうか?でも、このエピソードのオチに明確な説明をつけるとなると、もはや「宇宙人のしわざ」か「異次元人のしわざ」か「神のしわざ」か、どれかしかない。やはり、原因な説明はせず、ただただ「彼らの実験が、何かしらの超越的な存在の、人間界への介在を招いてしまったのだ」ということが漠然と感じられるだけで終わってしまう、今のバージョンがいちばん、トワイライトゾーンらしいまとめ方と言えるのではないでしょうか?

作中の気になる英語表現

上述した通り、「けっきょくなんだったんだ?」と考えだすと、気になって気になって仕方がなくなるエピソード。けれども、よくよく見ると、どうも、ナレーションの端々に、伏線らしいものが貼られている。謎解きを兼ねて、今回はナレーションに注目してみます。まずは、物語冒頭のナレーションから。

Her name is X-20. Her type is an experimental interceptor. Recent history: a crash landing in the Mojave Desert after a thirty-one hour flight nine hundred miles into space. Incidental data: the ship, with the men who flew her, disappeared from the radar screen for twenty-four hours.

英語圏の慣習として、船のことはshe-her-her-hersで語るので、ここで頻出するherは最新鋭機X-20のことです。interceptor は迎撃機のこと。さて、伏線らしいのは、レーダーから二十四時間消えていた、とナレーションで語られていること。さりげない情報ながら、大気圏外航行に入ったこの宇宙船が、なにやらこの世ならぬ状態に「触れて」しまっていたのではないかと想像させる説明です。ちなみに本作は1959年の作品なので、ステルス機の概念もなければ、そもそも、やっとスプートニクやらガガーリンやらが登場していた程度の宇宙開発状況の中で書かれたシナリオだということをお忘れなく。大気圏外出た、というだけで、この宇宙船が「なにやら人外の存在に接触しちゃった」という疑惑を感じさせるオープニングです。後から振り返れば、の話ですが。

And if any of you have any questions concerning an aircraft and three men who flew her, speak softly of them.

こちらがエンディングのナレーション。この物語に登場した宇宙船のことも、パイロットたちのことも、うかつに喋るな、とさりげなく視聴者を脅してる。物語の背後に、なにやら人外の存在がいて、それは、X-20のことや、そのパイロットたちのことに、あまり触れてほしくないようだ、ということを暗示しています。これらの伏線を受けたところで、けっきょく、なんだったの?という問いは付きまといますが、管理人としては、ジュリアン・ムーア主演の『フォゴットン』という、近年のSF映画の珍作のことをふと思い出してしまうナレーションなのでした。

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