トワイライトゾーンで英語を学ぼう!第4回 : WILL THE REAL MARTIAN PLEASE STAND UP?

エピソードデータ

タイトル:WILL THE REAL MARTIAN PLEASE STAND UP?
エピソード番号:#64 (第2シーズン)
放送日:May 26, 1961
脚本:Rod Serling
私のお気に入り度:ベスト4

あらすじ

ある雪深い冬の夜。二人の警官が山中を捜索している。その近所の家から、いわゆる未確認飛行物体が現れて、木々をなぎ倒して凍った湖に不時着したのを見た、という通報があったのだ。なるほど、警官は墜落したUFOを発見する。そこからは足跡が続いていて、それは、近くの一軒の食堂の中に消えていた。警官たちが食堂に踏み込むと、中には食堂の店主と、長距離バスの運転手、そしてバスの乗客だという7人の客がいた。客たちはバス旅行の途中だが、付近の橋の修理が終わるまでここで立ち往生を食らっているのだ、という。そして、彼らがバスを停めてこの食堂に閉じ込められた後、特に新しい客は誰も入ってこなかった、とも。だが、警官がバスの運転手に聞き取りをすると、意外な証言が出てくる。バスの運転手は、出発時には確かに客は六人だった、と主張するのだ。しかし、食堂の中で待っている客は七人。とすると、誰か一人は、バスの乗客にうまく紛れ込んだ宇宙人なのだろうか?

評価

このオチは半分、ギャグですな。ロッド・サーリングさん、これは絶対、最初から、笑いをとる気で仕掛けてきてますよね?!どこかふざけたタイトルが示している通り!
構成としては、いわゆる二段落ち。「あ、こいつが犯人だな」と見るものに思わせておきつつ、実はもうひとつ、物語そのものの背景に仕掛けがある、というパターン。「あ、そもそも犯人探しが目的の物語じゃなかったのね!」と言わせてくる物語。このオチは、単純ながら、いかにもトワイライトゾーンらしい、皮肉なペーソスと、どこかのどかな味わいとの融合となっています。「人類が危機的」な状況で終わることには違いがないのに、見終わった後には、なんだか微笑ましい気持ちになってしまう(笑)。60年代のブラックユーモア派SF小説のよいエッセンスが全部詰まった作品で、私としては、こういう小品をこそ、トワイライトゾーンシリーズの代表作のひとつとして、愛さずにはいられません。

作中の気になる英語表現

比較的、平易な英語ばかりで会話が作られているし、物語自体も(オチを含めて)映像を見ていれば何が起こっているかだいたいわかる展開なので、僕のようなリスニング苦手にも親しみやすい作品です。私がピックアップしたのは一種の慣用句で、オープニングナレーションでロッド・サーリング氏がこのように告げるところ。

You’ve heard of trying to find a needle in a haystack?

大衆食堂(ダイナー)の中にまぎれた宇宙人を探すなんて、きっと、「干し草の山の中から針を探し出すようなことに聞こえるでしょう」、というニュアンス。このneedle in a haystackに着目したのは、これは僕が英語教材に使っているBBCのニュース放送の傾向なのかわかりませんが、慣用句ながら報道用語やらドラマの会話やらで、とにかく、よく出会う表現の為。知らない人が突然聞くと、なんのことやらわからない、けれども知っているなら一発で言いたいことがわかる、そんな慣用表現として、覚えておいて損はないのではないでしょうか。

ちなみに、英語学習とはちょっと離れますが、本作はほとんどが、雪に閉ざされた大衆食堂の中で進んでいきます。ここで食堂と翻訳したDiner(ダイナー)は、不気味なことが起こる閉鎖空間として扱いにちょうどいいのか、トワイライトゾーンシリーズでは、自動車の中やホテルの中とあわせて、舞台設定として本当によく出てくる。おっさんが一人で運用している小さなレストラン、というところでしょうか?他の方のブログですが、ここの説明がとてもわかりやすかったので、リンクを張らせていただきます。ところで、私も海外に行くたびに、「この業態のお店はチップは払うのか払わないのか」迷うことがしばしばですが、リンクを張らせていただいたブログによれば、Dinerの場合は、「払う」が正解の模様。私も、覚えておかなくちゃ。

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